リフォーム
2018.06.26

DIY・リフォーム前に知っておきたい、床材タイルの基礎知識

床材リフォームは、室内の中でも占める面積・割合が多いため、お部屋の印象を大きく変化させることができま …

床材リフォームは、室内の中でも占める面積・割合が多いため、お部屋の印象を大きく変化させることができます。数ある床材の中でも、手軽にDIYが可能な床材タイル(フロアタイル)は価格・質感ともに優れている人気の素材です。ここでは、床材タイルの特徴やメリット・デメリット、DIYの方法やメーカーごとの特徴などを紹介していきます。

床材タイル(フロアタイル)とは

床材タイル(フロアタイル)は、塩化ビニル樹脂を主成分とした床材の一種です。長方形の形状が一般的ですが、フロアの構造や多様なデザインに対応するために、正方形や六角形のものなど実にさまざまな形状が用意されています。無垢材・木材を用いたフローリングとは異なり、色の自由度が高く柄の種類も豊富です。まるで木材を使ったかのような木目調のものから大理石を模した石目調、無機質でクールなメタル調やリッチなレザー調、落ち着いた和のテイストが楽しめる畳調など、多彩な柄と質感の床材タイルをお部屋のイメージに合わせて選ぶことができます。フローリングと比較して価格が安い上に、見た目や質感が非常にリアルで、実物と見間違えるほどの完成度を誇ります。
施工方法は、基本的にカッターで希望の寸法にカットして床にボンドで接着していくだけという、非常にお手軽なものです。中には、ピース型のものをパズルのように組み合わせていくだけで、接着剤が一切いらないタイプもあります。そのため、住宅のDIYリフォームに用いられるのはもちろん、店舗や事務所、多目的室など色んなフロアで使用されています。塩化ビニル製であるため傷に強く、土足にも対応するため幅広い用途が可能です。これに加えて、クッション性に富んだものや消臭抗菌機能を備えたものなど、高い機能性が付与されている製品もあります。

床材タイルの特徴

メリット

床材タイルは、フローリングの上からも貼ることができる施工の対応力の高さがメリットとしてまず挙げられます。上張りを行っても、見切り材などで調整すれば段差を埋め合わせることができるため、さらに施工が手軽です。床材によく用いられるクッションフロアとは異なり、ピース状で販売されていて1枚ずつ貼り合わせていくスタイルであるため、さまざまな形状のフロアに対応できるのも良い点です。加えて、カッターでカットできるお手軽さから、DIYに最適な素材と言えます。価格がリーズナブルである点も、見逃せません。ロール状で販売されているクッションフロアより価格は少し高いものの、木材のフローリングに比べると圧倒的に安価です。
何より、リアルな質感とクッション性といった品質面の高さは、床材タイルの大きなアドバンテージでしょう。クッションフロアでも床材タイルと同様に木材や石材を模した製品が数多くリリースされていますが、硬さがある分床材タイルの方がよりリアルに仕上がっています。クッションフロアよりも厚みがあるため、耐久性に優れており、傷がつきにくく重い家具を置いても跡が残らない点も有利です。
塩化ビニルという素材の特性上、耐水性が高いのも大きなメリットと言えるでしょう。木材を用いたフローリングは水まわりの空間には不向きですが、耐水性に優れている床材タイルは場所を選びません。

デメリット

耐水性はあるものの、ピース状のものを組み合わせていくため、隙間から水が入るという難点があります。目地に水が入らないようにしなければならないため、キッチンなど水まわりの組み込み方には注意が必要です。また、塩化ビニルは水を弾く特性がありますが、熱に弱いという弱点もあります。夏場の日照時間が長いスペースや、ストーブや暖炉を設置する予定がある場合は避けた方が無難でしょう。選んだ素材のタイプによっては、硬くてクッション性がないという点にも気をつけたいところです。

クッションフロア・フローリングとの違い

床材には、床材タイル(フロアタイル)の他にフローリング、クッションフロアをあわせた3種類が存在します。まずは一番よく目にするフローリングの特徴から見ていきましょう。一般的にフローリングと呼ばれる床材は、複合フローリングと無垢フローリングの2種類に分かれます。複合フローリングは、合板の表面に化粧材を張り合わせたものであり、この中からさらに樹脂製の化粧シートを張ったものと天然木の突き板を用いたものに細分化され、後者の方が高価です。マンション・アパートなど賃貸住宅においては、ほとんどが樹脂化粧シートを用いた複合フローリングを用いています。無垢フローリングは天然木の突き板を用いたものよりもはるかに高く、メンテナンスの手間も甚大であるため、よほどの高級マンションで無垢材を売りにしていない限り賃貸には適しません。
床材タイルとの違いは、素材はもちろん販売している形状が板状であるため、施工の手間が格段に変わってきます。もしフローリングにリフォームしたいのであれば、DIYでは不可能です。きちんとしたリフォーム業者や建築業者に設計してもらい、専門業者に施工してもらう必要があります。特に無垢フローリングに関しては、合板の複合フローリングと比べて水分・湿気の影響を受けやすく、反りやシミなど経年変化・劣化が出やすいです。耐久性についても、剛性のある床材タイルに軍配が上がります。
次に、フローリングに次いでよく用いられるクッションフロアの特徴も見ていきます。中間層に発泡塩化ビニルを用いることにより衝撃を吸収する能力を高めた床材であり、耐久性は床材タイルと同様に高いです。水に強く汚れも落としやすいため、洗面所やトイレ・キッチンなど水まわりに用いられることが多いです。メンテナンスのしやすさも床材タイルと共通していますが、厚さの平均は1.8~3.5mm程度と床材タイルよりは薄くて耐久性の面では劣ります。近年はデザインのラインナップも増えて、以前のチープさを払拭することに成功していますが、素材のリアルさにおいても床材タイルの方が優れていると言えるでしょう。木材のような質感や見た目、クールな石目調や硬質なメタル調などを適用したいのであれば、床材タイルの方が向いています。ただ、3種類の床材の中では最も安価である点、ロール状で販売されているため加工・施工のしやすさもトップクラスという点は見逃せません。

床材タイルの種類

床材タイルは、現在多くのメーカーからさまざまな種類の製品が販売されています。定番とされる、床材タイルの種類を見ていきましょう。まずは、床材と聞いて最初にイメージされる木目調のフローリングを模した、木目調・ウッドタイプです。高級な無垢材の代名詞・ビンテージオーク材を思わせるデザインや、オリエンタルな印象を与える竹材のデザインなどが挙げられます。
次に、硬質かつ高級な印象を与える大理石を模した石目調・ストーンタイプも人気のある種類のひとつです。本物の大理石を使用すると非常に高額になってしまいますが、比較的安価な床材タイルであれば気軽に設置できます。大理石よりも加工も施工の手間もかからないため、リフォームに向いていると言えるでしょう。日本では石の床は土足で歩くケースが多いため、部屋よりも玄関に設置することが多いです。大理石の他にも、天然の石を思わせる磁器質タイルや、セメントとファブリックの融合タイプなど、さまざまな種類があります。
この他にも、ソフトな質感・見た目で柔らかい印象に変えるタイル状カーペット調や、本革を模した高級な見た目のレザー調、シルバーやブラックの天板を思わせるクールで硬質なデザインのメタル調など、望むイメージやデザインに応じて選ぶことができます。

床材タイルの価格

床材タイルの平均的な価格は、1平方メートルあたり1500〜2000円前後です。もちろん、木目調や石目調といったデザインや質感の違い、触った時の質感の差やクオリティによって値段は上下します。ただ、リフォーム業者に依頼した際の1平方メートルあたりの単価が3000円前後であることを考えると、DIYに慣れている方はご自身で施工した方がリーズナブルです。もし、施工に自信がないのであれば、価格や施工内容を見合わせた上で業者選びをすると良いでしょう。

床材タイルの貼り方

施工に必要な道具は、床を接着するためのボンドとカッターナイフです。基本的にはカッターでカットしてボンドで貼っていくだけなので、カットの手順・方法を身につけてしまえば簡単にリフォームできます。間取りを計測したりカットする時に必要なメジャーや、ボンドをつけた床材タイルを床に圧着するためのローラーを用意しておくと便利でしょう。施工前に行う準備としては、クッションフロアなど別の床材が貼ってある場合、きれいに剥がしておきます。床がフローリングやコンクリートの打ちっ放しであれば、そのまま作業を行っても問題ありません。下地に突起があったり、畳やカーペットの上からは加工できないため、注意してください。床材の有無に関わらず、接着剤の精度を上げるために床はきれいに清掃しておくようにしましょう。
次に、メインの施工へと移ります。最初に貼り始めの起点を設定するために、部屋の縦横のサイズを計測して中心位置を割り出し、基準線を書きましょう。部屋の端から貼り始めれば良いのではと思うかもしれませんが、家の壁は見えないようで歪みがあるため、端から貼っていくと途中で辻褄が合わなくなり失敗する原因となってしまいます。
起点が決まったら、床に接着剤を塗る作業です。もちろん、家庭用の接着剤や木工用ボンドなどではなく、床材タイルと貼り付ける床の材質に適合した専用の接着剤を準備します。この時注意したいのは、いきなり全面には塗らず、中央から半分だけ塗布して作業スペースを確保するということです。大抵の製品にはヘラなどの道具が付属しているので、全体に万遍なく均一に塗り込みます。塗布が終わったらいきなり貼り付けるのではなく、乾燥するまで待ちましょう。
接着剤が乾いた時点で、床材タイルを貼っていきます。最初が肝心ですので、基準線に合わせてまっすぐ貼るようにしてください。一枚貼り終えるごとにローラーや手を使って圧着していきます。力を入れ過ぎてずれないように注意しながら、同じ作業を繰り返していきましょう。壁際まで来たら、床材タイルを壁の形状や距離に合わせてカットします。方法は、カッターナイフで切り込みを入れて、両手で力を入れれば2つに折れ曲がるので、折り目にそって余分な箇所をカッターで切りそろえて床に貼りましょう。クッションフロアよりも厚みはあるものの、切り込みを入れれば女性でも簡単に折ることができます。

床材タイルのメーカー

LIXIL

住宅設備を全般的に取り扱うメーカーであり、内装床だけでなく外装や壁などさまざまなタイルのラインナップがあります。そのため、リフォーム時に床材だけを交換するのはもちろん、他の部材も揃えて統一感を出すことも可能です。

INAX

ウッド調やストーン調など、タイルと呼ばれる一般的なものは大抵揃うメーカーです。定番製品に加えて、調湿や消臭効果などが期待できる「エコカラット+」や、掃除がしやすかったりペット飼育に向く「スタイルプラス」などオプション機能が充実しているのも特徴と言えるでしょう。和風の部屋にマッチする「ニュージュラク」や「カッセ」といった製品が用意されているのも、日本のメーカーの強みです。

サンゲツ

TVのCMでも目にする身近なメーカー・サンゲツは、床材を含むインテリア内装材全般を扱う日本のブランドです。元々はふすまや掛け軸などを取り扱う表具点から始まったメーカーで、現在はビニルクロスやカーテン、各種床材などインテリア内装材を製造しています。人気製品のひとつである「リフォルタ」は、既に設置されているフローリング床やタイルの上から貼ることができます。置敷きタイプであるため、貼りやすく剥がしやすいといった高機能製品です。デザインは、木質調にオーク・ウォールナットやメイプル、石目調にビアンコカカラやオンダカライトなどの大理石柄など幅広いです。

ニッタイ工業

国内外の床材タイルを幅広く取り扱う人気メーカーであり、原材料の仕入れから成型・焼成まで全て企業で行います。そのため、従来の製品で生じやすい表面の溝・凹凸などが少なく、汚れも付着しにくいという高いメンテナンス性を誇るメーカーです。住宅だけでなく、店舗や公共施設への施工も多いことから、その高い品質が窺い知れるでしょう。

名古屋モザイク工業

屋内・屋外ともに適応できる床材タイルを取り扱うメーカーです。他のメーカーに比べると高額ではあるものの、その分意匠性・デザイン性が高く人気があります。無地や石目調、レンガ調やタラコッタ調から草木のレリーフが刻まれたものまで、非常に幅広いデザインが用意されているのは強みです。床用タイルは、100角から1200×600角までとサイズ展開も豊富です。欧米風や中東風など、海外の邸宅の雰囲気に近づけたければ名古屋モザイク工業の製品がおすすめです。水まわり用の滑り止め付きタイプや、内装壁用のデザインタイルやエクステリア用タイルなど室内用に留まりません。

ADVAN

木目調のデッキ用タイルや、お手入れが簡単な床材タイルが充実しているメーカーです。色合い・質感ともに楽しめる「ボロン」シリーズで、お部屋を華やかに飾ることができます。既製品はもちろんのこと、石材やタイルの特注や加工も行っているため、オリジナリティを求めるならおすすめです。

TNコーポレーション

色合い・質感ともに豊富で、お部屋の多彩な表情を引き出してくれる製品が特徴です。竹を編んだような柔らかな質感の「モーダ・ラウンド」をはじめとして魅力的な製品が多数展開されています。タイルの製造元であるため、モザイクアートをオーダーすることも可能です。

ダントー

予算から検索できたり、価格帯や用途、製品特性や形状などあらゆる条件から検索できる自社サイトが優秀で、一度は利用することをおすすめします。「高反射白色タイル」や「太陽光の熱を反射するタイル」、床暖暖房に適している「ダンフロアーほっと」など、エネルギーや暮らす上でのエコに着目した商品が多いです。

DINAONE

色やサイズ、面処理などを含めた、「セミオーダーメイド」が可能なメーカーです。壁タイルにピンポイントに柄を入れたり、店舗のアイコンを作成したい方にも対応しています。カタログの内容も充実しているため、気になる方は公式ホームページと併せて閲覧しましょう。

丸鹿セラミックス

国内外の屋根瓦やタイル、レンガを輸入するメーカーです。イメージのバリエーションが豊富で、樹脂系ストーンタイルの「ピエトラファルネーセ」や、幾何学模様・花柄の「パズルタイル」など、色んなイメージの中から選ぶことができます。

平田タイル

シンプルでムダがなく、シャープでクールなデザインの製品が特徴的なメーカーです。デザイナーズの輸入タイルから華やかなガラスタイル、木材調の磁器タイルまで、デザインにこだわったラインナップが魅力と言えるでしょう。

手軽に、高機能な床リフォームをしたいなら床材タイルがおすすめ

リアルで豊富なデザイン性と高い耐久性を誇る床材タイルは、高価で施工・メンテナンスの手間がかかるフローリングに比べて、施工も簡単でDIYが可能な床材です。クッションフロアに比べて傷がつきにくく、重い家具を置いても跡が残らないほどの丈夫さも持ち合わせています。定番である木目調や石目調はもちろん、高級なレザー調やハードなメタル調などその柄・質感もバラエティに富んでいるので、お部屋のイメージに合わせてお気に入りのデザインを選んでみてください。