リフォーム
2018.06.08

自宅のリフォームに適した床材を選べるようになろう

現在は昔ほど新築の家にこだわる人がいなくなっています。その大きな理由として、家のリフォームをする人が …

現在は昔ほど新築の家にこだわる人がいなくなっています。その大きな理由として、家のリフォームをする人が増加していることがあげられます。築年数が経過した古い家を安く買い、リフォームをして自分たちだけのオリジナルのマイホームを持とうとしている人が増えてきているのです。
リフォームをするにあたって床を新しく貼り替えようと考えている人もいるのではないでしょうか。ここでは各床材の特徴について解説していきます。

床材とは

床材とは建築物内部の床に使用される建材のことを指します。床材と一口にいってもフローリングやタイルなど、様々な種類があり、使用されている材料自体も種類によって違います。床材にはそれぞれに長所や短所が存在するので、より長所を生かすことができるようなものを選ぶようにしましょう。
床材は建築物内部に使用されている建材の中では日々最も色々なものに接触しているため傷つきやすいです。たいていの床材には傷が発生することを防ぐために表面保護が施されています。

床材の種類と価格

フローリング

フローリングは大きく分けると無垢フローリングと複合フローリングとに分けられます。それぞれに異なった特徴を持っているので、床材にフローリングを使用する際は両方の特徴をよく理解し、自分たちのライフスタイルと照らし合わせてどちらが適しているかをよく考えてから選ぶようにしましょう。

無垢

無垢フローリングはJAS規格で無垢材、つまり天然の木材を使用して作られたフローリングと定義されています。広葉樹や針葉樹をそのまま使用したものや、細かく破断された木材を貼り合わせた集成材と呼ばれるものを使用して作られたものなど、そのバリエーションはとても豊富で使われる木材によって特徴が大きく異なります。例えば針葉樹を材料とした無垢フローリングは古民家の縁側や板の間でよく使用されています。
複合フローリングと無垢フローリングの価格を比較すると、無垢フローリングのほうが高くなる傾向にあります。例えばオークの無垢フローリングの場合、材料費込みで1平方メートルあたり平均13000円ほどになります。無垢フローリングは木の種類や木材の質によって価格が大きく変動します。

複合(合板)

複合フローリングは合成板や集成材などの上に厚さ0.5ミリから3ミリほどの天然木や特殊シートを張り付けたものです。複合フローリングは昭和40年代ごろから出回るようになり、昭和60年代以降は床材の代表格となっています。
複合フローリングは種類によって質感が変わります。例えば無垢材のような質感が欲しいという人は、表面に貼る天然木が厚めのものを選ぶようにすると良いでしょう。
複合フローリングも種類によって価格が変動しますが、オークを使用した複合フローリングの場合、1平方メートルあたり7000円から20000円ほどといわれています。

床タイル

床タイルとは、塩化ビニール製の床材のことを指します。床タイルには木目調や石目調など様々な種類があるので、自宅の雰囲気に適したものを選ぶようにすると良いでしょう。床タイルは触り心地や質感が本物と見分けがつかないほど忠実に再現されていて、後述するクッションフロアよりもフローリングに近い質感を得ることができます。
フロアタイルの価格ですが、1平方メートルあたり3600円から8500円ほどとなっています。種類によってもばらつきがあり、高価なものだとフローリングとそれほど変わらない価格帯のものも存在します。

日本的な家屋の部屋の床材にメインで使われているのが畳です。畳を敷くだけで日本的な雰囲気を醸し出す事ができます。一時期は畳を使用する家が減少していましたが、近年では家屋の中に日本的な雰囲気を演出することが目的で、洋風な室内の中にあえてモダンな畳を使用した部屋を設けるようなケースも増えてきました。
畳は使用されているものの材質によって価格が変動しますが、新しく畳を敷く場合は1畳あたり10000円から25000円ほどかかります。

シート・クッションフロア

クッションフロアは表地と裏地の間に緩衝材が入っている塩化ビニール製の床材です。傷がつきにくく、衝撃吸収性に優れているのが一番の特徴です。床タイルと同様にウッドタイプやストーンタイプなど、柄や模様のバリエーションに富んでいます。
クッションフロアの価格ですが、厚さ1.8ミリのもので1平方メートルあたり2500円ほど、厚さが3.3ミリのもので1平方メートルあたり4000円となっています。

カーペット

カーペットは今までの床材とは違い、繊維質からできている床材です。カーペットの素材には人工的に作られた繊維と天然繊維の2種類が存在します。ウールなどの天然繊維は弾力性に優れていて汚れにくいのが特徴です。また、湿気の多い日は水分を吸収し、乾燥している日は水分を放出する機能を持っているので、部屋の湿度を一定に保ってくれます。人工繊維を使用したものは弾力性が高い上に耐摩耗性が備わっています。近年では防虫加工や静電気の発生を防止するような加工が施されているような商品もあり、より便利になっています。
カーペットの価格ですが、だいたい1平方メートルあたり5000円ほどとなっています。カーペットは価格のばらつきが小さいため、同じ予算でさまざまな種類のものを選ぶことができます。

各床材のメリット・デメリット

フローリング

メリット

無垢フローリングと複合フローリング、両方に共通するメリットといえば、真っ先に思いつくのが掃除がしやすいという点です。また、メンテナンスも比較的容易で、定期的にコーティングやワックスがけをすることによってフローリングの強度や質感を長い間保つことができます。そして、特に無垢のフローリングは木材独特の風合いや質感、さらには香りをダイレクトに感じることができます。

デメリット

遮音性が低いのがフローリングの大きなデメリットの一つです。床に物を落としたときや走り回る音は特に階下の部屋に大きく響きます。クッション性も他の床材に比べるとやや低く、足が疲れやすいのもデメリットの一つと言えるでしょう。

床タイル

メリット

床タイルの最大のメリットは施工が簡単だという点です。DIYでもよく用いられ、自分たちで張替えをすれば材料費だけで部屋のリフォームをすることができます。傷が付いても1枚単位で購入できるので、部分的に張り替えるだけで済むのも魅力的です。床タイルは冷たくてひんやりしているので、夏は涼しく過ごせるのもメリットの一つといえるでしょう。

デメリット

1枚ずつ並べていくので、タイルとタイルの間に汚れが溜まりやすいのがデメリットといえるでしょう。床タイルを床材に使用した際にはこまめな掃除が必要です。また、夏涼しいという事は逆に冬は冷えやすいという事になります。特に真冬の床タイルは底冷えするので何らかの対策が必要になるでしょう。

メリット

畳の最大のメリットは最も日本の気候に合った床材だという点です。畳には湿度を調節してくれる機能が備わっていて、夏の湿気が多い時期は畳の原材料であるい草が部屋の湿気を吸収し、乾燥している冬場は吸収した湿気を放出して部屋の乾燥を防止してくれます。また、防音性が高いのも畳の大きなメリットです。走り回ってもフローリングほど階下に音が響くようなことはありません。
そして、畳独特の香りが好きだという人も多いのではないでしょうか。実はい草の香りの成分はフィトンチッドというものなのですが、このフィトンチッドにはリラックス効果があると言われています。畳の調湿機能と、い草の香りのリラックス効果によって、寝室の床材を畳にすれば優れた安眠効果が得られるといえるでしょう。

デメリット

畳のデメリットは一つとしてあげられるのは色が変わっていくことです。特に日光にさらすと数年で素人目にもわかるほど変色します。ただし、素材の経年変化を楽しめる人にとってはメリットになるともいえるでしょう。そして最大のデメリットが定期的なメンテナンスが必要だという点です。数年に1回は表と裏を裏返したりする必要があります。また、ダニが発生しやすいのもデメリットの一つといえます。畳を床材にした場合はこまめに掃除機をかけるようにしましょう。

シート・クッションフロア

メリット

クッションフロアの最大のメリットはなんといってもその価格の安さです。部屋の雰囲気を一新したいという場合にはクッションフロアを利用すれば比較的安い予算で実行することができるでしょう。
また、水に強く、汚れをすぐに拭き取ることができるのもクッションフロアの大きなメリットです。防音性にも優れているので、音が他の部屋や階下にも響きにくいというメリットもあります。
更に施工する側もクッションフロアは工事が簡単なため、工期を短くすることができます。クッションフロアは比較的安価ながらたくさんのメリットがあるといえるでしょう。

デメリット

クッションフロアは見た目はフローリングのようなものや石目調のものなど、さまざまな種類がありますがあくまでも見た目だけで、触り心地や質感まで再現できていません。質感などを重視する人はデメリットの方が目立つかもしれません。また重いものに弱く、食器棚やタンスなどといった家具をクッションフロアの上に置くとその部分は間違いなく凹みます。熱にも弱いので、熱いものを落としたりするとその部分は変色してしまうでしょう。耐久性も他の床材に比べれば低く補修も不可能です。一部分が劣化して駄目になった場合は全部貼り替えることが必要になります。

カーペット

メリット

カーペット最大のメリットが他の床材にはない、繊維質を材料とした床材ならではの柔らかい質感です。そして保温性は他の床材と比べ物にならないほど高いので、カーペットを床材に使用した部屋は冬でも足元が冷えることが無くとても暖かです。また、滑るような事もないので転倒の心配もありません。もう一つ、ほかの床材と比べてクッション性に優れているので足の疲れを感じる事も少ないでしょう。

デメリット

保温性が高いという事は逆に夏はカーペットの部屋で過ごすととても暑く感じます。とはいえ、近年では素材によって夏の不快感を軽減してくれるカーペットも増えてきています。
また、フローリングと比べると掃除が大変です。掃除機をかけるのも一苦労ですし、特に液体をこぼすと繊維質に入り込むので、こぼした液体によっては汚れが完全に落ちなくなることもあります。
そして、カーペット最大のデメリットと言えるのがダニの発生率が高いことです。繊維の間に豊富な隠れ場所があることや、食べ残しなどが奥に入ると掃除しにくく、高温多湿になりやすいこともあってカーペットはダニにとって最適な住処になります。

おすすめの床材・メーカー

以上のように、床材にはそれぞれメリットとデメリットがあるので、ライフスタイルや部屋によって床材を選択すると良いでしょう。
例えば家族に小さな子供がいる場合は汚れが掃除しにくいカーペットの部屋は不向きです。逆に汚れても掃除がしやすく、水にも強いクッションフロアは子供が居る家庭の場合はそのメリットを最大限に生かせるといえます。

部屋別で考えると、例えばみんなでくつろぐリビングの場合は、できるだけ足が疲れない床材が適しているので、フローリングの床にする場合は軟らかい素材のものを選ぶようにしましょう。カーペットはリビングの床材として特におすすめです。

トイレやお風呂場など水回りの床材は防水性に優れているものが適しています。クッションフロアや床タイルは特に水はけにも強く、裸足で歩いても寒くないのでピッタリの床材だといえます。

寝室はリラックスした雰囲気にしたいので、フローリングやカーペットが適しています。そして寝具が布団だという人は畳が最適です。畳は布団にたまった湿気を吸収してくれる効果があるので、マットレスからカビが発生するのを防いでくれます。
メーカーによって得意としている床材が違うので、自分たちでよく調べることが床材選びには必須ですが、フローリングの床材にしようと考えている人におすすめのメーカーをいくつか紹介します。

永大産業は特に複合フローリングの技術に優れたメーカーです。数種類の木をモザイクのように組み合わせたフローリング材など、独創的な商品がたくさんあります。
無垢のフローリングを探している人にはWOODONE (ウッドワン)がおすすめです。「無垢フローリング ピノアース」では、表面を磨いた後に少し窪みを作るという独特な工法によって従来のフローリングよりも木目が立体的に、そして美しく見えるようになっています。

無垢のフローリングには珍しい、床暖房に対応した製品があるのもWOODONE (ウッドワン)ならではの特徴です。

床材にはそれぞれ向き不向きがあります

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今回は家の床に使用される床材の種類とその特徴について解説しました。床材と一口にいってもさまざまな種類のものがある事が分かったのではないでしょうか。それぞれの床材は使用している原材料が違うため、一つとして同じようなものはありません。床材それぞれの性質を理解し、自分たちがリフォームしようとしている部屋に最も適した床材は何かを見極めるのが、リフォームで失敗しないための秘訣の一つであることは間違いないでしょう。