リフォーム
2018.06.08

無垢材を使ったフローリングの魅力とその種類、お手入れ方法

現在、日本の家屋の床材で主流となっているのがフローリングです。フローリングには大きく分けると無垢フロ …

現在、日本の家屋の床材で主流となっているのがフローリングです。フローリングには大きく分けると無垢フローリングと、複合フローリングがあり、それぞれ異なった特徴を持っています。ここでは無垢フローリングの魅力とその種類についてまとめています。そして普段のお手入れはどのようにすればいいのかについても併せてまとめているので、参考にしてみてください。

無垢材とは

住宅や家具などの資料を見ていると、無垢の家という表記や、無垢材を使用したダイニングテーブルという表記のものを見かけることがあります。無垢材と聞くと、何となく商品の質が良さそうな感じはしますが、無垢材の本当の意味について理解している人はあまりいないのではないでしょうか。無垢という言葉には「混じりけのない、そのままの」という意味があります。つまり無垢材とは、他の不純物が混ざっていない木材という事になります。無垢材のテーブルという表記がされているのであれば、ベニヤや合板ではなく、天然の木をそのまま使用してテーブルに加工している商品と考えて間違いありません。

無垢材の長所

では、無垢材にはどのような長所があるのかについて確認しましょう。無垢材の最大の長所は何といっても、木をそのまま使用していることによって得られる独特の質感です。無垢材は加工方法によって見せる表情が大きく変わりますし、同じような木目のものは2つとしてありません。
経年によって風合いが変化するのも無垢材ならではです。新品の真新しい木の質感ももちろん魅力的ですが、年月が経過することによって無垢材は徐々に飴色に変化していき、真新しい無垢材では出す事のできないような重厚感が出てきます。経年変化を楽しむことによって愛着も湧いてくるでしょう。
無垢材ならではの長所として忘れてはいけないのが調湿作用です。部屋の湿度が高い場合は室内の湿気を無垢材が吸収してくれ、逆に部屋の湿度が低い場合は吸収した湿気を放出してくれるので、無垢材を使用しているものを部屋に置くことによって湿度を一定に保つことができます。昔の日本家屋が高温多湿の日本の夏でもエアコン無しで過ごすことができるのも、この調湿作用によるものです。
そのほか無垢材は素足で過ごしても体温が奪われにくいという長所もあります。木材はコンクリートやタイルと比べると熱伝導率が低いと言われています。なぜ熱伝導率が低いのかというと、伐採された木材の中には空気がたくさん含まれているからです。木材の中にたくさんの空気があることによって熱が伝わりにくくなっています。

無垢材の短所

無垢材の長所として調湿作用を紹介しましたが、実はこ調湿作用は無垢材ならではの短所を生み出す原因ともなっています。水分を吸収したり放出したりすることによって、ほんのわずかではありますが、無垢材は膨張したり収縮したりするという性質を持っています。そのため使用している場所によっては隙間が生じたり、無垢材が反り返ったりすることがあります。しかしながら、加工する際にさまざまな対処をすることによって伸縮や膨張によって生じるトラブルを最小限に抑えることが可能です。
無垢材は天然の木を使用しているという事もあって、どれだけ硬い材質のものを使用しても合板などと比較すると傷がつきやすいです。特に針葉樹を使用したものは柔らかく、床材などに使用した場合に物を落とすと凹んでしまうこともあります。とはいえ、無垢材の場合は水を含ませて膨らませたり、キズが付いた部分を削ったりと、部分的にある程度修復することが可能です。
水に弱いという短所もあります。特に何の塗装もされていないものの場合は木材をそのまま使用していますから、水分を吸収するとシミになったり、場合によっては水分を吸収した部分が腐食してしまうこともあります。無垢材を使用している場合はできるだけニスなどを使って表面を保護し、濡れたときはすぐに拭き取るようにしましょう。

無垢フローリングとは

無垢フローリングとは無垢材をそのまま使用した無垢床のことを指します。フローリングには無垢フローリングと複合フローリングがありますが、無垢フローリングでは複合フローリングでは得ることのできない木の質感や肌触りや独特の香りを感じる事ができます。
#無垢フローリングの種類
無垢材に使用される木材にはさまざまなものがあって、それぞれ異なった特徴を持っています。ここでは特に無垢フローリングに使用されることが多い9種類の無垢材について、それぞれ特徴をまとめているので、無垢フローリングを選ぶ際の参考にしてみてください。

杉の最大の特徴はなんといってもその柔らかさです。木が柔らかいと言われても疑問に思う人もいるかもしれませんが、杉の無垢材の上を素足で歩いてみると、その柔らかさを実感することができるのではないでしょうか。歩行時の衝撃を杉の柔らかさが受け止めてくれるため、フローリングの床材として使用すると、小さい子供にもお年寄りにも優しい部屋になるでしょう。
また、ほかの木材と比べて空気を多く含んでいることもあって、温かみを感じるのも杉ならではの大きな魅力です。そのため、保温性、断熱性にも優れています。杉は戦後日本でたくさん栽培されたため簡単に入手できることもあって、無垢材の中では比較的安価なのも大きな魅力といえるでしょう。ただし柔らかいがゆえにキズが付きやすく、凹みやすいのでその点は注意しましょう。

パイン

パインとは松の英語表記です。特に無垢材としては赤松が多く利用されています。パインはカントリー調の家具によく使用されている木材で、独特の優しさや温かみを感じる事が出来るのが大きな特徴といえるでしょう。杉と同様に針葉樹の部類に属するので、どちらかといえば柔らかい木材になります。また、杉や後述するヒノキに比べると、パインは油分を多く含んでいることあって、より経年変化を楽しむことができる木材です。杉と同様に国内でも比較的手に入りやすいため、リーズナブルな点も魅力です。

オーク

フローリングとして使用される数ある無垢材の中でも、オークはその代表と言われるほどよく使用されている木材です。
オークは特定の種類の木を指す言葉ではなく、ブナ科コナラ属に属しているもの全てをオークと呼んでいます。
オークは昔からワインやウィスキーを入れる樽、船舶の材料としても使用されていたこともあって、ほかの木材と比べても高い耐久性と防水性を誇っています。床材の一つであるフローリングは、部屋の中でも最も衝撃を受けたりキズが付きやすい部分です。水をこぼすようなこともあるでしょう。耐久性に優れていて水にも強いオーク材はまさにフローリングに使用するのにうってつけの木材といえます。
そしてたくさんの種類の材木をオークと呼ぶこともあって、比較的リーズナブルなのも大きなメリットといえます。加工もしやすく着色もしやすいので、工事をする際にも扱いやすい木材です。オークをフローリングとして使用する際のデメリットというのは特にありません。
しいて言えば耐久性が強くて硬いために、針葉樹の木材に比べると木材特有の温かみを感じにくいことくらいです。

山桜

桜といえば、日本ではソメイヨシノが有名ですが、ソメイヨシノは無垢材としてはあまり使用されません。桜の木で無垢材として一般的に使用されているのは山桜です。山桜は広葉樹に属するので比較的硬くて耐久性に優れているのが大きな特徴です。山桜は木目が詰まっていることもあって、ほかの無垢材と比べると特に水や汚れが染み込みにくいという特徴があります。キッチンを無垢フローリングにしようと考えているのであれば山桜を候補の一つにしてみてはどうでしょうか。

バーチ

パーチは適度な強度があり、木の密度も高いので無垢材独特の伸縮や膨張が少ないこともあって、フローリングの床材としては比較的多く用いられるものの一つといえます。色は肌色に近い明るい色なので、重厚感を出すというよりはナチュラルな温かみのある部屋にしたいという場合に適しているといえるでしょう。

ウォルナット

ウォルナットはその深い色合いから、パーチとは対照的に重厚感のある部屋にしたい場合に適した木材です。特にモダンな家具との相性は抜群といえるでしょう。木材の材質としては非常に硬いため耐久性に優れており、フローリングとして使用するのに適した木材です。ただし、高級木材ということもあって、フローリングとしてウォルナットを使用する場合、それなりの出費は覚悟しておかなければなりません。

タモ

野球のバットに使われる木材として有名なタモの最大の特徴はなんといってもその木目です。他の木材と比べてもはっきりと木目が目立つので、木の独特の風合いを楽しみたいという人にとっては最適な無垢材といえるでしょう。木材としての材質も適度な耐久性持っているうえに加工がしやすいとあって、建材としてとても扱いやすい部類です。タモは比較的たくさん流通しているため、安価とされていたのですが近年、原産国であるロシア側が輸出制限をかけていることもあって国内での流通量が激減し、価格が高騰しています。

メープル

メープルと聞いて真っ先に連想するのがカナダで作られているメープルシロップではないでしょうか。メープルとはカエデの木のことを指し、家具や楽器にもよく使われている木材です。カナダの厳しい環境で育ってきていることもあって木目がとても詰まっているため重いです。衝撃や摩擦に強く、フローリングとして使用するのに比較的適した性質を持っているといえます。はじめは明るい乳白色の木肌ですが、年月が経過するとともに、味のある飴色に変化していきます。

ヒノキ

ヒノキといえば、国内にある木材の中でも高級なものとして有名です。実際かなりの値段なので、ヒノキをフローリングとして使用する際は価格がどれくらいになるのかはしっかりと確認しておきましょう。お酒を入れるマスやお風呂の浴槽や桶に使用されることもあって、優れた防水性をもっているのがヒノキの最大の特徴です。
また、ヒノキは神社や仏閣などの建材にも使用されているほど耐久性が高い木材です。適切なお手入れをしておけば、半永久的に貼り替えをすることなく使い続ける事が出来ます。木材として高価ではあるものの、その後のランニングコストが一切かからないことを考えれば決して高くないと感じるのではないでしょうか。また、ヒノキならではの香りにはリラックス効果もあります。

無垢フローリングのお手入れ方法

無垢フローリングは適切なお手入れをすることによって張り替えることなく長期的に使い続ける事ができます。
まず、普段のお手入れで心がけてほしいことは水分を含んだタオル等で拭かないということです。無垢材の中には比較的水に強いものもありますが、それでも天然の木材を使用しているという事もあって、水分を吸収すると割れたり腐食したりする恐れがあります。普段の掃除には掃除機をかけるか、乾いたクロスでの拭き掃除を心がけましょう。なかなか取れない汚れに対しては消しゴムを使ってみるのも有効です。
もしも食べ物や飲み物をこぼし、乾いたクロスでは拭き取れないような場合は中性洗剤を使用しましょう。また、固く絞っているのであれば水分を含んだタオルで拭いても大丈夫です。
とはいえ、乾拭きや掃除機だけではすべての汚れが取れるわけではないので、1ヶ月~3ヶ月に1回の間隔で、固く絞った雑巾を使って水拭きをします。汚れが気になる場合は、無垢フローリング専用の汚れ落としが販売されているので使用すると良いでしょう。そして、半年から1年に1回くらいはフローリング全体を大掃除するようにしてください。
ワックスがけに関してですが、ウレタン塗装など特殊な塗装をしている場合はワックスをかける必要はありませんし、無垢材にワックスがけをする場合は、無垢材にも使用できる商品かどうかをよく確認してからワックスをかけるようにするなど、注意が必要です。

無垢材の特性をよく理解しましょう。

今回は無垢フローリングについて、その特徴とよく使用される無垢材について解説しました。無垢フローリングは使用される木材によって大きく見た目や性能が変わっていきます。自分たちのライフスタイルをよく考えて、最も適した無垢材を使用したフローリングを選ぶようにすることが重要です。
無垢材を実際に加工している工務店などであればより詳しくその木の特性を知っているので、分からないことや気になる点はどんどん質問するようにしましょう。